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太陽光発電の買取制度について一言。
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平成21年11月1日よりスタートしています「太陽光発電の新たな買取制度」について。
この制度を簡単に説明いたしますと、

平成21年11月1日~平成23年3月末に買取りの申し込みのあったものを対象に、
太陽電池を使って家庭で作られた電力のうち自宅で使わないで余った電力を、
1キロワット時あたり48円で10年間電力会社に売ることができるようになる。

この価格は、これまでの約2倍。太陽光発電システム導入にかかる費用も、
約10 年~15年で元がとれる計算となる。

工場などの非住宅は、一般家庭よりも電気料金が安いことなどから、
買い取り価格も24円と低く設定したが、現在電力会社が非住宅から
買い取っている平均価格に比べると2倍となるわけだ。

そして、その買取に要する費用は電気を使用する方々の電気代に毎月約100円ほど上乗せして徴収する。
太陽光発電の買取制度について一言。_a0110678_14562591.jpg

簡単に言うと、電力会社に太陽光発電の費用を倍額で買い取る事を義務化させ、
それに伴う費用は全国民に負担をお願いするという制度です。

「低炭素社会」を築いていく環境対策として素晴らしい制度と思われますが、
この制度、よくよく考えてみると、とても不公平な気がします。

例えば、隣にマンションが建つ住宅の場合、午前中は屋根に日が当らないケースが多い。
この場合、太陽光発電を設置したくても効率が悪く設置できない。

結果的に、日照権を侵害されて、なお電気代を高く払わなければならない・・・
なんだか腑に落ちませんよね。

また、余剰電力のみ倍額で買い取る為、日中家で生活していない世帯の方が
余った電気をいっぱい売ることが出来る為とてもお得になるわけです。

つまり、昼間(発電可能時間帯)は一生懸命電気を使うのを我慢し、深夜電力を利用し、
バシバシ電気を使っても関係なし。
この政策が意識改革に繋がるかは甚だ疑問です。

特に住宅の場合は屋根の向きが北側斜線などで制限を受けているケースが多く、
必ずしも効率の良い太陽光発電システムが組めるとは限りません。

一応、この制度の導入によって25年で採算が取れる太陽光発電が、
15年で元が取れるようになったといわれています。
ただし、設置費用がローンの場合は購入金額の1.5倍返済しなければいけない事を
鑑みると15年×1.5倍=22.5年というのが本当のところです。
こういった試算も、様々な思惑で歪められている事が多く慎重に検討する必要があるわけです。

さらに、製品保証は10年から25年程度で、20年経つと発電効率が10%ほど低下するといわれています。
効率が落ちれば、償却まで30年以上必要な計算になることも考えられる。
また、故障してしまった時のリスクは大きい。

と、様々なリスクを理解し導入すべきで、容易に採用すべきものではないと思っています。

太陽光パネルに限らず、「周りが付けてるから~・・・うちも~・・・」ではなく、
きちんと ご家庭の条件を確認し、納得してから設置をおススメいたします。

太陽光パネルを設置している皆さん・・・
私の電気代(負担増分)を有効に使ってくださいねぇ~(TДT)
100円×12か月×10年=1万2千円・・・
Top▲ | by Ordermade-house | 2009-11-12 15:36 | 日々雑事
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